言葉と気持ち。

この度の震災で犠牲となられた方々のご冥福を
心からお祈り申し上げます。
そして、今もなお続く余震と寒さと原発の恐怖の中、
必死に戦っておられる全ての方々に、
一日も早く心安らぐときが訪れますように。


あの日から一週間。

何度も何度も、
言葉にならない気持ちを表現しようと、
書いては消し、書いては消し…を繰り返していた
ブログとツイッター。

どんな言葉も薄っぺらに感じてしまって。
それから、
どんな言葉も誰かを傷つけてしまうのではないかと考え込んでしまって。
文字に出来ませんでした。

元気づける言葉
勇気づける言葉
励ます言葉
前向きな言葉
明るい話題
はたまた全く関係のない日常のつぶやき

いろいろ、いろいろ、
考えたけれど、
おいしいご飯を3食きちんと食べられて、
温かいお風呂に入り、
暖房の効いた部屋にいる、
そんな被災地外の自分がいくらいい言葉を書いても、
「そんな言葉は、被災地の外にいて、
何不自由なく生活してるから言えるんだよ！」と、
被災者の方々の気持ちを逆撫でしてしまうのではないだろうかと。

通常ならまっすぐに伝わる気持ちや言葉も、
切迫された非常事態下においては、
受け取り方によっては鋭利な刃物になってしまわないかと。

そもそも、自分のごとき小さな人間の言動が、
誰かの力になるかもと思っていたことが
おごりだったのかもしれません。


でも、これだけは。

私は、私たちは、日本中が、世界中が、
被害に遭われた方々のことをいつも思っています。

私たち兵庫県民が16年前に被災したとき、
皆さんが私たちのことを心から思っていて下さったのと同じように。

自分が被災者だったあのときは、一歩被災地を出れば、
みんな何事もなかったかのように普通に生活してるんだろうと思っていましたが、
違ったんだ、ということが分かりました。
一緒に心を痛め、心配して下さっていたのが分かりました。
普通に生活すること、笑うこと、楽しむことに対して、
持たなくてもいい罪悪感を持って下さっていたことに気が付きました。


私たちは自分の通常の生活をがんばります。
いざ復興支援が本格始動するときの為に。
日本が沈没してしまわないように。
元気でいられる私たちは、この国が元気を失ってしまわないように努めます。


つたない言葉しか書けなくてごめんなさい。

どうか一日も早く、穏やかな光が被災者の方々を包みますように。